私は何屋さん?

小さい頃、団地で一緒に遊んだあの子は、
バンドで活躍するボーカリストとして有名になった。


中学の時、隣のクラスだった男の子は人気お笑いコンビニなった。


大学生の頃、小さなお店で行われたイベント。
その片隅でお互いの共通項「台湾」の話をしてくれたあの子は
紅白にでるような、人々の心を震わす歌手になった。


大学生の頃、笑顔で手をぶんぶん振ってくれた男の子も、
バンドとしてデビューでして、
ラジオ局のイベントに出てた。


なんか不思議。


そして、すごく、焦る。
うーん、焦る?妥当じゃないな。


有名になりたいという欲求は全く無いけど、
あたしには「これだ!」って物が無くて。


でもそれは誰かがプレゼントしてくれる物ではなくって、
日々の蓄積の中で生まれてくる物。


それが分かったから、大丈夫。


安藤裕子も「隣人に光がさすとき」を書いたのは
こうゆう気持ちだったからに違いない。