祖母との対話

50代で夫に先立たれた祖母は、その後某日本文化の師範として
一人家を守って80代を迎えた。
勿論、軍人だったおじいちゃんは戦後直後は仕事が無かったので
引き上げ後はそれはそれは苦労したそうだ。

さらには70代になり、息子(マイパパ)と暮らそうと思ったら
息子(マイパパ)に先立たれた。
ま、兄弟は他にいるんだけど。

で、詳細は省くけど、うちの母の実家で色々あり、
祖母はそれが気に入らないらしい。
※母と祖母はなんだかんだ仲が良い。

おばあちゃんは私に泣きながら2時間に渡り熱弁を振るった。

客観的に思ったこと。
「人間は本来は孤独で、そして皆寂しいんだな」ってこと。

勿論、私もおばあちゃんの事が好きだし、
日本文化の師匠として尊敬しているし
血の繋がりがあるし、大事に思っている。
それは母親しかり、妹しかり。

でも、皆いつも一緒にいられるわけじゃない。

妹も私も苗字が代わり、違う家庭を持つだろうし、
おばあちゃんや母親も、普通にいったら私より先に死んでしまう。
現にお父さんは一人で死んだ。
私たちが駆けつけた時は、もう死んでいた。

だから、たとえ家族であっても「一緒にいる」ってことは
当たり前なんかじゃないんだと思う。
だからこそ、感謝しないといけないんだな、と。

まして友達や恋人にいたっては、
血のつながりすらなく、ただ「好き」かどうかで一緒にいるわけだから
奇跡みたいなものだ。
結果分かれてしまったとしても、出会っただけでも物凄い確率。

人間は基本孤独で、つまりはずっと一緒にいてくれるのは自分自身だからこそ
自分を生かしてあげなきゃいけない。
時にチアガールのように、時に鬼コーチのように。
そして、縁あって誰かと一緒にいることが出来る時
そのことが「奇跡」であることを忘れてはいけないんだ。

そう思った次第